僕は筋肉が好きだ。
筋肉とは芸術であり、筋トレとは美学だと思う。
肉体美を身につける事こそ僕の長年の目標であり、夢である。
適度な筋トレは健康に良いし、自身を追い込み事で精神的にも強くなれる。
美しい肉体を手に入れる事は自信にも繋がりメリットしかない。
筋肉をつける事は素晴らし事だし、筋トレは人生を豊かにしてくれる。


なのに何故だろう、筋トレが続かないのだが、、。

筋トレ始めたきっかけ

筋肉への憧れは小さい頃からあった。
ブルースリーやジャッキー・チェンに夢中になり、中学の頃にはK-1ファイターやプロレスラーの
筋肉の躍動に魅了され、肉体美を見せつけながら歌うロックシンガーに釘付けになった。
筋肉とは当時の僕にとって強さ、かっこよさ、美しさの象徴であったが
その頃の僕の体型は“ごぼう”だった。言い換えるならば“ヒョロガリ”だ。
クラスメイトからは「殴ったらすぐ折れそう」などと揶揄された。
牛乳が大好きだった僕は「そんな簡単に折れるわけないだろ。俺の骨密度なめんな。」
と心の中で思った。
しかし理想と現実の差が縮まる事はなく20年余りも時間を“ごぼう”として過ごした。


どのくらい痩せていたかというと身長169㎝に対して体重が48㎏
20前後の時は42㎏の時もあった。
BMI(体重と身長から算出される肥満度を示す数値のこと)はMAX体重の時で16とか。
平均が22と言われていて16は“痩せすぎ”体型
ポジティブに捉えると女子も羨むモデル体型といえる。

“ごぼう”体型でいる事への嫌悪感は常々感じていた。
頼りがいが無い人に思われているような引け目を感じ、自分に全然自信がなかった。
痩せすぎ体型で悩んでいる事を相談しても「痩せれないよりマシだ。」とブチギレられ
同じ体型の悩みを抱えているのに痛みを分かち合えない孤独感に苛まれた。

そんなある日ふと思った。
ずっと“ごぼう”のままでいいのか?
理想は理想で終わるのか?
今こそ、時が来たのではないのか。

こうして僕の“筋肉との対話の日々”が始まった。

当時やっていた事

今はyoutubeやブログなどで簡単に情報収集できるので色々調べて
トレーニングも大切だが、それと同じくらい食事が大事だと知った。
当たり前ではあるが消費カロリーより摂取カロリーが上回っていないと体重は増えない。
またトレーニングを頑張っても食事を疎かにしたら筋肥大に繋がりにくいことを知り
とりあえず食べまくることにした。

元々少食ではなかったが食に興味がなかったのと、食欲よりも睡眠欲も方が強かったので
一日3食べない日も多い生活していたが一日5食に摂るようにした。
3食腹いっぱい食べるより5食を8分目くらい食べるほうが無理せず多くのカロリーを摂取できると考えた。
空腹や食欲の有無に関わらず胃に物を入れ、味のしないインスタントラーメンを夜中食べたりした。
めちゃめちゃ無理してる気もするがおかげで体重は半年で10㎏近く増加した。

もちろんただ食べていただけではなく同時進行でトレーニングもした。
最初に言っておくと、トレーニングは自重トレーニングしかしていない。
初心者でも始めやすく場所を選ばない。お金もかからないし道具も必要なく
人の目の気にならないので自重トレーニングを選んだ。
というのは体のいい言い訳でジムに行くのがこわい。

筋肉は大きな筋肉(胸、背中、足)から鍛えるといいと言われている。
が全身に筋肉が無さ過ぎたので最初は全体的に鍛えた。
主にこなしていた種目は、腕立て伏せ・プランク・スクワット・上体起こし・足上げなど
これらの種目を組み合わせてほぼ毎日トレーニングしては食べ、トレーニングしては食べを
繰り返していた。毎日トレーニングするのは良くないが当時はがむしゃらにやっていた。
慣れてきてからは部位ごとに日にちを決めて行っていた。
しかし自重の難しい所は種目の少なさでバリエーションを見出すのが大変。
ネットで調べて色んな腕立ての仕方や腹筋の方法を見つけたがジムのマシーンに比べると限度がある。
ただ自重にもいい所はあって財布に優しいのと、体の使い方や筋肉への負荷をかけ方が上手になるらしい。
そんなこんなで自重トレーニングと一日5食の食事をしながらパンプアップした体を鏡で見て
ニヤニヤする生活を送っていた。

挫折

順調に思えた筋肉との対話の日々であったが7か月を経過した辺りで雲行きが怪しくなる。
最初に覚えた異変は“モチベーションの低下”だった。
トレーニングへの足取りがどんどん重くなり次第にトレーニングが億劫になった。
一度始めてしまえば一日のメニューを終わらせることが出来たが最初の一歩がなかなか前に行かない。
そしてついに一歩踏み出せない日が生まれ、トレーニングをサボることを躊躇しなくなっていった。

何故モチベーションが低下したのかを考えてみたが、やはり筋肉の成長をあまり感じられなくなったのが大きかったと思う。
ダイエットでもよく聞く話だが最初の一か月は大幅に体重が落ちて順調だけど、だんだん体重の落ちが悪くなるにつれてモチベーション下がり結局またリバウンドしまう現象が自分にも起きていた。
最初2,3か月は体重も増え筋肉もついて体が大きくなっていくのを実感できていたが、月日を重ねるごとに辛いトレーニングとは裏腹に変化は薄れていく。
なかなかモチベーション保つのは難しい状態になっていたのかもしれない。

また別の原因もあって、とにかくカロリーを摂取することに注力していて栄養バランスなど考えていなかった。
それどころかカロリーの高いものを選んで食べていた。
その結果どうなったかというと筋肉もついて体重も増えたのと同時に脂肪も増えた。
この脂肪は今までのトレーニングで解消するのは難しく、食事管理と有酸素運動など取り入れなければ
いけないのだが野菜やフルーツが苦手で食べられなかったのと、なんでこんなしんどいトレーニングにしたのに
好きな物食べられなくて、嫌いな野菜食べないといけないのかという感情を抑えることが出来なかった。

変化が見えにくくなった肉体と裏腹に増えていった脂肪にやる気を削がれ現状を打破する為には
野菜を食べないといけないという現状(野菜は虫が食べる物だと思ってたくらい嫌いだった)
を突き付けられた僕に待っていたのは挫折という二文字だった。

しかし筋肉とは一日や二日、ましてや数ヶ月で作り上げられるものではない。
毎日の積み重ねが必要で継続することが何より大事である。
目の前の結果や報酬ではなく、その先にある目標に向かってひたむきに努力する
忍耐力が当時の自分には足りなかったのだろう。

これから

挫折はしたものの筋トレは今もしている。
一度挫折したあとも何度か再開と挫折を繰り返し、今が何回目の再スタートか覚えていないくらい。
夏場に向けてダイエットしてはリバウンドをし、また夏が近づくとダイエットしだす女子みたいな感じになっている。

やっぱり僕は筋トレが好きで何回挫折しても気づいたら筋トレしてるレベルで体が筋肉痛を求めている。
マッチョマンへの夢を諦めた事はないし、筋肉への憧れはいつも抱いている。
それなら筋トレ辞めずに頑張れよ。と言われてしまうかもしれないが結局のところ
自分ペースでいいから継続することが大事だと思う。
いくら断念してもいい。筋肉を求める心があるなら。

現に僕は今も筋トレをしている。間隔は開いているが筋トレを継続出来ているのではないか。
ゴール到達までの時間は短縮できていなくとも、ゴールまでの距離は縮められているのだから。
何度も挫折してせっかく苦労して鍛えた筋肉が落ちてしまうけど、始めた頃の自分と比べたら
確実に大きくなっているし成長できているのは事実である。
例え挫折してしまっても再スタートすることが出来れば、それまで積み重ねてきた
努力は無駄にはならないのではないのか。

これからは数々の挫折を教訓にして有酸素運動やバランスの取れた食事を取り入れていきたい。
体も少しずつではあるが大きくなったのでジムにも勇気を振り絞って通ってみよう。
挫折した者にしかたどり着けない筋肉の高みを目指して頑張っていこう。

まとめ

これから筋トレを始める人へ僕が言える事は挫折を恐れないでほしい事。
筋トレをしている人で挫折を経験した人は少なくないと思う。
挫折したからと言って全てが終わるわけではないし、今までの努力が無駄になるわけでもない。
何度でもやり直せることは出来るし、時間がかかっても自分のペースで続けてほしい。
今、絶賛挫折中の人。
もう一度筋トレへの憧れや目標を思い出して一緒に頑張ろう。ゴールは確実に近づいている。

筋トレを始めて体は大きくなったし、それによって自分に自信を持つことができるようになった。
まだ目標に足りないけど筋肉の量を増えてきて理想の体型に近づいている。
筋トレは楽しいし筋肉が増える喜びを多くの人に実感してほしい。

これからも僕は筋トレをだろうし、もしかしたらまた挫折するかもしれない。
ただ理想の肉体を手に入れるまで僕は諦めないだろう。
たとえどれだけの時間が掛かったとしても筋肉を求め続けたい。
ブログではトレーニングの経過や再び挫折した場合の姿を書いていくので
よかったら読んでもらいたい。
全ての挫折してしまった人よ。もう一度共に頑張ろう。