netfilx制作のドキュメンタリー LAST CHANCEをただただ観てほしいという願望の記事です。

LAST CHANCEとは?

LAST CHANCEとはnetfilxで配信されているドキュメンタリー作品です。
2016年にシーズン1が配信され2022年にはシーズン7が配信されています。
今現在シーズン7まで配信されてますが全てが繋がっているわけではなくシーズン完結ものと言えるでしょう。

概要を軽く説明すると、舞台はアメリカの大学スポーツシーンです。
才能がありながらも、それぞれの問題に悩み一度転落した学生たちが短大で再起を目指してコーチや先生
同じ問題を抱えるチームメイトと共に奮闘していく物語になります。
アメリカンフットボール編とバスケットボール編があり、シーズン1~5がアメフト、6,7がバスケットボールです。
特にシリーズに繋がりはないですしアメフト編とバスケ編は別物扱いなので好きなスポーツの方を観てください。
僕はアメフトが好きだったのとLAST CHANCE見始めた時はまだバスケ編が配信されていなかったのでアメフトのシリーズ1から見始めました。

海外の映画はよく観るのですがドキュメンタリーはあんまり見た事がない僕でもドはまりするくらい面白かったです。
1話が大体1時間くらいで映画より短く、ドラマより長いという絶妙な時間なのでちょっとした隙間時間にぴったり。
1時間の中で起承転結がしっかりしていて見終わった後の満足感もすごいですし、続きがすごく気になります。
映画と違ってドキュメンタリーなので全てが上手くいって丸く収まらない事もありますし、見ててドギマギしますが
それくらい没入感がすごくてチームや選手に感情移入できる構成に仕上がってます。

映像の撮り方もかっこよくて試合の時の臨場感は見てるだけで興奮します。その他の日常のパートや合間合間のカットもいちいちかっこよくて見ていて飽きません。
試合中、選手が活躍するシーンで音楽が流れるのですが音楽もhiphop系を中心にカッコよくてぶち上がる音楽が流れます。
黒人の選手が多いので挿入曲もブラックミュージックが多くて、それもいい。僕もLAST CHANCEをきっかけにNASを知って、今でも聞いています。

まとめると
落ちぶれてしまった大学生のスポーツ選手が短期大学に編入して自身の問題と向き合いながら残されたLAST CHANCEを掴み取る姿を追ったドキュメンタリー作品で選手はもちろん選手を支えるコーチやスタッフ達の
生き様をみることができる作品になってます。どうですか、ワクワクしてきませんか?(笑)

アメフト編

まずLAST CHANCEのすべての始まり、アメリカンフットボール編の紹介をします。
アメフト編はシーズン1~5までなのですが、その中でも細分化されていてシーズンごとに学校も登場人物も変わります。
5シーズン分で3つの学校が登場して、それぞれ違った個性的なコーチや選手が登場します。
ちなみに僕はアイシールド21からアメフトにハマってマットライアン(コルツに移籍ましたね)が好きだってのでアトランタファルコンズのファンです。
それではそれぞれのシリーズを一つずつ紹介していきます。

EMCC

舞台はアメリカ、ミシシッピ州スコーバ。人口700人ほどのとても栄えてるとは言えない街にイースト・ミシシッピ・コミュニティ・カレッジ(EMCC)はあります。
EMCCのヘッドコーチのバディは大学一部リーグ(D1)で薬物問題で退学になった者、コーチと問題を起こして
大学を去った者、金銭的問題で大学に行けなかった者。そう言った才能は一流だけど難ありの生徒をスカウトして
再び表舞台に復活させてきました。アメリカンフットボール最高のリーグ“NFL”の選手になった卒業生もいます。

バディはとにかく勝ちにこだわるコーチで選手に嫌われる事もしばしば、、。しかし彼はそれ自体を問題とせず
ただ強いチーム作りを、そして全米優勝を目指して選手を鍛え上げます。それが選手自身の将来を広げることに繋がり、再び与えらえた最後のチャンスを生かす術だと知っているから。

選手達もまた短大ライフをエンジョイする気などさらさらなく寧ろ一刻も早くこの環境からおさらばするべく奮闘します。
しかし彼らの抱えてる問題も様々で一筋縄ではいきません。競技的な問題だけでなく学業不振で悩む生徒も少なくありません。
試合でいくら活躍しても単位が足りず短大を卒業出来なければ一部リーグがある大学に進学することは不可能です。

そんな彼らを学業面からサポートするのが学習支援アドバイザーのブリタニーです。
バディはとにかく強い選手、チーム作りに徹して選手に寄り添うタイプではない。しかし生徒達はまだ若く不安定な部分もあります。
ブリタニーはフィールド外で彼らの学業はもちろんメンタル面でも寄り添いながらサポートしていきます。
彼らにとってはEMCCの母親であり友人のような存在になっているのでしょう。

EMCCで彼らは己の問題と向き合いながら一部リーグや奨学金、そして全米優勝を目指して戦っていく物語です。

INDY

続いての舞台はカンザス州インディペンデンスです。
昔はオイルマネーで栄えていたが今はすっかり廃れてしまって町にインディペンデンスコミュニケーションカレッジ(ICC)があります。ICCフットボール部は21連敗もしてしまう程の弱小チームでした。しかし廃れてしまったカンザスの街にこそ強いチームが必要でした。地域の短大フットボールチームの活躍が街の活性化に繋がると考えたからです。
そこでICC会長は優秀のヘッドコーチを探し、白羽の矢が立ったのがジェイソンコーチでした。

ジェイソン・ブラウンはカリフォルニア州コンプトンで育ちました。荒れた地域であり、しかも周りで白人は彼一人という環境で育った彼も一年半服役した事もあるいわゆる“ゴロツキ”でした。しかしそれこそ彼の長所であり、恵まれた環境で過ごすことの出来なかった若者の言葉を理解することができるのです。
彼自身も短大でプレーしたのち高校のヘッドコーチになり伝統も実績もないチームを躍進させコーチとしての名を上げていきます。そしてICCのヘッドコーチに就任した彼は州外からスカウトした才能豊かな選手と培ってきたノウハウを駆使して弱小チームの再建を目指します。

弱小チームの再建を託されカンザスの小さな町に来たジェイソンコーチ、奨学金と再起を賭けてジェイソンによって集められた選手達。チーム再建、再起への希望、街の活性化、それぞの思惑の中で彼らは時に衝突しながら各々が目指す目標に向けてもがいていく。どんな結末が待っているのか是非その目で確かめてもらいたいです。

ちなみに僕のイチオシはQBのマリクです。顔推しです。

ラニー

今回のラニー編は今までの二作品とは少し毛色が違います。舞台はカリフォルニア州オークランド。
今までのLAST CHANCEですと才能は溢れるが問題を抱えている選手が再起を賭けて短大に編入することが多かったですがラニー編では経済的にフットボールを辞めざるを得なかった生徒や高校を卒業後お金が無く大学に進学することが出来なかった生徒などがプレーできる機会を求めてラニーカレッジに来ます。言うなればフットボールに飢えた生徒達が多いという事。
しかも今までの大学のような独自の支援や寮などはありません。カリフォルニアの高い物価の中で家を探さなければなりません。フットボールするにも大変な中でハングリーに生き抜いていき彼らの姿を描いています。
もちろんカリフォルニアの家賃の高い家の住むことを避け車で片道2時間の道を運転しながら通う生徒や車で寝てまりしなが過ごす生徒もいます。彼ら求めるものは自分たちの唯一の居場所であるフットボールであり、その先にある華やかで安定した暮らしです。

ジョン・ビームはコーチ歴40年の大ベテランで前シーズン注目度低かったラニーカレッジを州チャンピオンに導きました。EMCCとINDYのヘッドコーチが勝利に貪欲で剛腕かつ、選手に寄り添うようなタイプではないのとは対照的に生徒達が自立して一人で生きていけるように相手に合わせて接するイメージです。

オープニングが個人的にめちゃかっこいいです。

バスケ編

次はバスケ編の紹介です。
LAST CHANCE という同じ括りではありますが、話の繋がりはないのでバスケが好きだったりアメフトに馴染みがない人はバスケ編から観ても全然問題ありません。
僕は野球、サッカー、アメフトなど色んな球技を観るんですがバスケだけは何故かあまり馴染みがなくてスラムダンクとジノビリのスーパープレイくらいしか見た事がありませんでしたがLAST CHANCE みてバスケに対する関心が増えましたしバスケをもっと知りたいと思える作品です。

舞台はLA。州で二番目に大きい短大であるELAC(イーストLAカレッジ)はバスケではほぼ無名で10年以上勝ち越した事がないチームでした。
そこに未経験ながら確かな情熱を持ったモズリーがヘッドコーチに就任します。
モズリーがヘッドコーチに就任するとたちまちチームはプレーオフベスト16まで進出を果たし、3名の選手をD1の大学に転校させてます。
次にモズリーヘッドコーチが狙うのは全国制覇。モズリーコーチは若者たちを救おうとする意欲が強く時に激しく時に寄り添うように、その情熱を若者たちに注いでいきます。
ELACではモズリーコーチだけではなく、準コーチのロブや車いすのコーチ、ケンなど心強いコーチ達が選手達を支えます。
バスケ編でも才能豊かで魅力的な生徒達が多く登場します。
ジョー、デショーン、ダマニ、ブライアンなど個人的に印象的な生徒達が多かったイメージです。
シリーズの中でもドキュメンタリーなのにストーリー展開がまとまっていて、とても見やすいシリーズとなっています。アメフトとバスケどちらでも気にしない方はバスケ編から観るのがいいかもしれません。

バスケ編はELACだけで2シーズン分になってます。
多分最初のシリーズを見たら第2シリーズも見たくなると思います(笑)
それくらい魅力的な作品になっています!

こんな人に観てほしい

・熱くなれるスポーツが好きな人

アメフトとバスケが好きな人はぜひ観てほしいです!もちろん今まで興味なかった人も!
とにかく熱くなれますし、没入感がすごいのでチームが負けると普通にムカつきます(笑)
それくらい応援したくなるチームですし勝った時の喜びもひとしおです。
スポーツの臨場感もドキュメンタリーならではの迫力満点で必ず熱くなれます!!

・英語を勉強したい人

映画や海外ドラマなどで英語学習されてる方も多くいると思いますが、ドキュメンタリーなのでリアルな生活感溢れる会話が繰り広げられるのでとても勉強になります。もちろん汚い表現もたくさん出てくるので注意が必要です(笑)アフリカ系の生徒や大学生の会話なので、よりくだけた表現が学べるでしょう。なにより楽しみながら学習できます。
試合前に選手達を鼓舞するコーチの演説や試合前の円陣なんかはまじでカッコよくてテンション爆上がりです(笑)

・今を頑張りたい人

今目標に向かって頑張っている人や頑張っていたけど挫折中の人にとってモチベーションが上がる作品だと思います。
僕ももっと頑張りたいと思って筋トレ再開しました。自分よりも過酷な環境で努力している若者もみるとかなり勇気付けられます。
彼らの這い上がる姿と自分の現状を重ね合わせて自分ももう一度頑張ってみようと思える作品ですね!

まとめ

色々語りましたが、言いたい事はとりあえず観てくれ!という事です。1話観るだけでもだいぶ惹きつけられると思います。
成り上がり系や逆境からの逆転系の漫画や映画が好きな人は導入を観るだけでゾクゾクしてくるはずです(笑)
ほんとに漫画みたいに自分の才能に自惚れてコーチの助言を聞かずに落ちぶれていく選手や自身の問題を周りの大人達の力を借りながら乗り越えていく選手達の様々な生き様をみることができます。
アメリカならではの「そんなのアリかよ」って思うような展開もあったりして、、、
これ以上話すとネタバレしそうなのでやめておきますが、とにかく面白いです!
この記事をきっかけに観てくれる人がいたら幸いです、、。
新シーズンが配信されるのを楽しみにお別れしたいと思います。ありがとうございました!