Netflix オリジナル映画レビュー～ベケット～

2023年8月23日2023年8月24日

Netflixのオリジナル映画レビュー始めます。

今回はベネットのレビューします。

それではどうぞ。

目次 [ close ]

あらすじ

休暇で訪れたギリシャで、悲劇的な事故に遭ったアメリカ人旅行者のベケット。
危険な政治的陰謀に巻き込まれ、命を狙われる身となった彼が、決死の逃亡劇を繰り広げる。

総評

いきなり評価します。
★で言うと★2.5ですね。細かく言うと2.3くらいです。
正直見なくても問題ないので今回は見なくても分かるようにネタバレ多めでレビューしてみます。
なのでレビューみて気になった人が見る。そんな記事出来たらいいなと思います。

よかった点、面白かった点

よかった点はあらすじくらいしかありません。
個人的な意見ですが映画は観る前の期待が大きすぎると大体つまらないです。
しかしあらすじは前評判が低すぎても、そもそも観る気すらおきないのでバランスがすごく重要な気がします。
今回はどうやらその期待が大きすぎたようです。というのも僕は身に覚えのない事件や不当な事故に巻き込まれて命を狙われながら逃亡を繰り返し真実を見つけ出す設定が好きだからです。
具体的な例を挙げるとボーンシリーズやザ・シューターなど、、。
まさに今回も悲劇的な事故に遭い追われる身となった主人公が孤軍奮闘して真実突き止める映画！だと思ってました、、。

つまらなかった点

・事故の原因
まず僕が見始めて一番がっかりしたのが事故の原因です。
その前に軽く映画の導入を説明すると、主人公は黒人の男性。こういう映画にありがちな元軍人とかではなく、ごく普通の一般人。とヒスパニック系？っぽい彼女のカップルが海外旅行しているシーンから始まります。

この時点では僕もウキウキしながら、これからこの二人がどんな事件に巻き込まれるのか楽しみに見てました。サイコパス的な意味ではないですよ笑

シーンは変わって二人は予約したホテルに向かう為、彼の運転する車で夜道を走ります。
なるほど、この道中に何者かに襲われるのか。と勘繰りながら観ていると彼氏がウトウトしだします。
まさかな。と思いつつ見続けていると、ついに彼氏は居眠り運転してしまい車は車道を外れ崖の下に落ち小さな民家に突っ込んでしまいました。

そう。あらすじにあった悲劇的な事故なとは彼氏の居眠り運転なのです。
ほんとにがっかりしました。テロに巻き込まれたり、殺人の濡れ衣着せられたり、裏の組織と荷物が入れ替わって大切な書類を手に入れてしまったわけでもなく。ただの交通事故、しかも単身の、100％彼氏が悪い。
たしかにあらすじは噓をついてません。期待しすぎた僕が悪いです。ただもうちょっとなんかあっただろ。

・逃亡シーンの雑さ
最初にきっかけは最悪でしたがこの手の映画の醍醐味はなんといっても逃亡シーンです。
サバイバルの知識を活用したり現地の人間の助けを借りながら生き延びていく、ハラハラドキドキのシーンが楽しみですよね。

なのでまだ希望は残されていると思い見続けていましたが彼はのらりくらり生き延びていきます、最悪です。
悪人に銃で撃たれた負傷しなが逃げる時も特に手当てするわけでもなく、ずっと具合が悪いまま逃げ続けます。あまりにもタフです。
敵に襲われたシーンでも手作りの武器で撃退するわけでもなく黒人のフィジカルでゴリ押すだけ。
敵も敵で負傷してる一般人になにをしているんだという感じで観いて盛り上がりがありません。

・伏線の弱さ
一応伏線みたいのもしっかりありますが、「これがあの時のあれだったの！！」というより「ふーん、なるほど」程度の感想しかでてきませんでした。
またネタバレですが事故もせいで彼女は死んでしまいます。しかし彼が目覚めた病院では彼女が死亡してしまった事については伝えられるんですが遺体には逢わせてもらえませんでした。
映画好きな人なら彼女が実は生きていて何か裏と繋がっているのではないかと邪推してしまいますよね。
そしてわざわざ彼女の遺体と対面するシーンまで出てきます。これは実は彼女生きてて遺体は別人ルートあるかと期待しましたが普通に彼女の遺体が出てきて終わりました。なにこれ

・彼女と彼女の家族不憫すぎ
読んで字の通りです。全く報われません。
病院で彼女のお父さんと電話するシーンがあるんですが彼女の安否心配しつつ彼を励ますいいパパが出てきます。ちなみにこれもストーリーになんの関係もない、ただ悲しい被害者家族です。
特に意味のないシーンがこの映画多いです。

最終的に悪人を倒し誘拐されていた子供を救出して物語は終わるんですが冷静に考ええると、ただ居眠り運転して彼女を死なせて他国の子供を救って帰国するアメリカ人です。
彼女の家族したら彼氏のせいで娘が死んだだけです。あまりにも釣り合いが取れていません。

しかも命を狙われる原因も彼が余計なことを地元の警官に喋ったせいであり全てが自業自得です。
たしかに彼がいなければ救われなかった子供一人の命もありますが、それだけで大団円となる背景もありませんし、結局彼女死んでるしなぁという感情がどうしても出てきてしまいます。