今回はフィリピンのマニラ空港に着いた時の話
初めてひとりで降り立つ異国の地
8年経った今でも、あの日暑さを思い出します。
マニラ空港
成田空港から約3時間の空の旅を終えてマニラ空港を到着。 無事に自分のスーツケースが流れてくるか不安になりながら荷物受け取り所で待っていました。 語学学校のあるバギオまではマニラからバスに乗って山道を5時間以上移動します。 そのためマニラ空港に着いた生徒達は空港付近を指定の場所に集合してからスタッフの引率の元、バギオに向かいます。 なかなか自分の荷物が来ないなか集合時間に間に合うかそわそわして、スマホの時計を見てビックリ。 集合時間まであと数分しかないことに気付き、大パニックに陥ります。 どうしよう、間に合わない、まだ荷物も見つからない、おかしいな、集合時間まで余裕のある飛行機選んだよな。 そんな言葉たちが頭をかき乱すなか、空港の時計を見て時差の存在を思い出します。 日本とフィリピンの時差は1時間、日本がフィリピンより進んでいます。 落ち着きと自分のスーツケースを取り戻し集合時間に向かうと、それらしき人だかりを発見。 なんとなく僕も人だかりに合流すると、一人の男性に話しかけられます。 その人はサングラスに半袖半ズボン、露出した肌にはタトゥーがまんべんなく散りばめられていました。 彼は一言『暑いね!』と僕に話しかけただけでしたが、全身のタトゥーとサングラスのせいで目の焦点が合わずただただ恐怖でした。 今となってはタトゥーもポピュラーになって街でもタトゥーをしてる人をよく見かけますが、当時は今ほど市民権を得ていなくてタトゥー=怖い人というイメージがどうしても先行してしまう人が多かったと思います。 初めての一人海外で最初に話しかけられた人がタトゥーまみれの人で僕の不安は膨れ上がっていました。 そんな僕も4月とはいえなかなか蒸し暑いマニラの街を革ジャン着て汗だくで立ちすくんでる姿はかなりの変質者に見えたでしょう。 ちなみにその革ジャンはその日と帰りの日以外着ませんでした。
バス
タトゥーのお兄さんが同じ学校だったことを知り落胆していると僕の前にバスが到着。 窓側が好きなのでそそくさと乗り込むとタトゥー兄さんが隣に座ってきて地獄のバスが始まりました。 『カッコイイね、水嶋ヒロに似てない?』と褒めてくれましたが人生で一度も言われたことないですし、自分でも全然似てないと思いながら強く否定するのも怖いので一応感謝を述べておきます。 タトゥー兄さんの会話をのらりくらり、かわしながら長いバス旅は続いていきます。 バスの中では映画が流れてましたが吹き替えや字幕もなかったので映像美を楽しみながら時間を潰すことに。 道中軽食としてハンバーガーが配られるのですが好き嫌いが激しかった為食べることができず、空腹に悶えていました。 そんな地獄のバス旅も終わりを告げようやく学校に到着する頃には辺りはすでに真っ暗でした。 これから始まる学校生活の最初は不安のものでしかなかったですが、一人で知らない海外で無事に目的地にたどり着けた自分に自信を感じた日でもありました。
次回
ようやく始まった学校生活
知らない外国人との共同生活に戸惑う日々
猛威を振るうタトゥー兄さんとの授業
また次回の記事で会いましょう。ありがとうございました!