感想
少し文学的で僕にはまだ難しかったです。でも面白かった。 これが小説かという感じ、物語の内容は理解できましたが要所要所にある文学的な表現は理解できないところが多かった。 そして予想していた通り少し暗い内容でしたが物語の展開がしっかりしていたので暗いストーリーが苦手な僕でも最後まで読めました。 でもやはり物語はハッピーエンドか最終的に前向きになれる物に限る。 たまにはバッドエンドというか考えさせられる終わる方も好きですし、そういう作品の方が記憶に残っていますが気分は確実に落ち込むのでやはりハッピーエンド最強です。 今回の作品はハッピーエンドではなかったけどそれでも続きが気になって吸い込まれる作品でした。 推しという言葉は最近では誰でも使うポピュラーな言葉ですが昔はオタクといえば気持ち悪いイメージが強くて忌み嫌われていた印象です。 僕が自分の中でアイドルや推しという存在を認識したのは20代前半の頃で1年間限定ですが“でんぱ組ink.”というアイドルを追っかけてました。 僕が10代の頃がAKBの全盛期で当時ハードロック一筋だった僕は自分で曲も作ってない、詩も書いてない、CDは握手券と一緒に売っているアイドルに憎悪の念を抱いていました。 『こんな歌が下手なアイドル出すくらいだったらあのバンドをテレビに出せよ。』と厄介な音楽好きでしたがそんな僕が数年後アイドルオタクに変貌してるとは夢にも思っていませんでした。 きっかけは好きなFPS実況者が動画内ででんぱ組の歌を歌ったこと。 最初はいい曲だなぁ。くらいにしか思っていませんでしたが他の曲も聴いているうちにどんどんのめり込んでいきました。 気付けばグッズを集め、CDを買い、初めて行ったコンサートはもちろんでんぱ組でした。 それくらいあっという間にあんなに忌み嫌っていたアイドルの虜になっていった僕。 過去を振り返ると今回の主人公と重なる部分がありました。 でんぱ組の何が僕に刺さったのか。 今回は小説の記事なので簡単に説明しますと当時の僕は留学の夢も諦め、バイトも辞めてニートになって2年目が経とうとしていたまさに人生の暗黒期と言える時期でした。 そんな僕にでんぱ組の“マイナスからのスタート”という歌詞や歌や踊りが下手だったり元々引きこもりだったメンバーが頑張っている姿が今のどうしようもない自分でも頑張れる勇気を与えてくれました。 そんなでんぱ組も色々あって僕が推し始めて約1年でメンバーが脱退して箱推しだった僕もオタクを卒業したわけですが今でもたまに曲は聴きます。 小説を読んでから自分のオタク時代を振り返ると主人公と重なる部分がたくさんあって、主人公ほど何年も熱心に追ってはしませんが当時はでんぱ組が僕の全てでしたし、でんぱ組の為にニートも一時中断してバイトしてグッズやチケットを買っていました。 メンバーが脱退してからは熱が急に冷めてライブやイベントなどの目的も失われたのでまたニートを再開するなど暗黒期に再度突入しました。 作品を読んでいる時は気づきませんでしたが僕も主人公みたいな人生を送っているなと感じます。 期間限定のオタク時期も楽しかったですしロック一筋だった僕の音楽の幅を広げてくれのでオタクになってよかったなと思っています。 小説の感想について全然書いていませんが決してつまらなかったというわけではなく僕には難しくて感想を書けるほど理解できていないかもしれません。 正直ただ文字の羅列を読んでいる時もありました。やはり小説は苦手だと再認識しました。 それでもまた新しい小説は読んでいきたいですし読みたい本もいくつかあるのでまた明日買いに行きます。 というわけで今回の記事はここまで。 今回の作品は小説の奥深さや文学的な部分に苦しめられる作品でした。でも面白かったのだからすごい。 難しくて内容を細部まで理解できなくても面白いと思えるストーリーですし、さすが芥川賞と言った感じです。 また面白い本があったら記事にまとめます。それではまた次の記事で会いましょう。 ありがとうございました!