感想

まずはこちらをご覧ください。
当然読書にハマった僕が最近読んでいた本がサピエンス全史(上)です。
簡単に内容を説明すると人類(ホモサピエンス)の歴史を生物学、人類学的視点から振り返った本と言えます。
僕は国の歴史や文明、戦争の歴史や背景、民族や宗教の歴史などに興味があるので読むのがとても楽しみでした。
早速読んでみると意外と難しい。
しかも人類の歴史なので始まりがアウストラロピテクスなどネアンデルタール人とかのレベルから始まり僕が好きな文明などはまだまだ先。

それでも頑張って読み進めるとどんどん面白さが湧いてきます。
そもそもなぜ他の霊長類がいる中で我々の祖先のホモサピエンスが生き残ったのか?
などの疑問を様々な観点から紐解いて行きます。
他にも人類が獲物を狩る狩猟民族からなぜ穀物を育てる農耕民族になったのか?などの興味深い疑問にも切り込んでいきます。

個人的に面白かったのがなぜ狩猟民族から農耕民族に人類がシフトチェンジしたのかという題目。
狩猟民族と聞くと槍を持ってウホウホしている野蛮なイメージを持つと思いますが実は結構いい暮らしをしていたのだとか。
農耕民族がせっせと一日何時間も稲を害虫や悪天候から守る生活を1年中している間、ハンターたちは少ない労働時間で狩りを済ませ残り時間は悠々自適に過ごしていました。

そして農耕民族が小麦という穀物の囚われ栄養バランスも偏っていく中でハンターたちは様々な穀物と上質な動物達の肉を喰らい健康的に生活していました。
ではなぜは私たちの先祖は農耕民族にシフトチェンジしたのか。
それは人口を増やすためです。
狩りをして獲物を取るより穀物を苦労して穀物を育てた方が断然多くの人を養うことができ、獲物を求めて各地を転々とするハンターとは違い拠点を置いて生活する農耕民族の方が繫殖に適していました。

なので健康寿命が縮まろうが乳児の死亡率が上がろうがそれ以上に人口は増えるので私たち先祖は農耕民族になったのです。
これを現代社会に置き換えると私たちも一日の半数以上の時間を労働やそれに関係する行動に費やしてます。
そして社会というコミュニティに身を置いて全体の繁栄のために個人を犠牲にしています。
ですが一人で生きようと思えばこんな長い時間働く必要もありませんし日本にいるなら働く必要すらないのです。

僕がなにが言いたいかというともっと個人の幸福を追い求めて必要最低限の物で自分を満たし自分に時間を投じるべきだということ。
もちろん家庭も持ったり家族のために働くのは素晴らしいことだと思います。
ですがどういう人生を生きたいかは自分で決めるべきです。
心から愛する人に出会い、家庭を持ってその人や家族の為に一生懸命働く人生もいいでしょう。
しかし社会が描く理想の人生像や価値観ばかりに囚われて自分の幸せを見失っていないかと僕は思うのです。

利己主義や愛のない人間だと思われるかもしれませんが僕は自分の幸せが一番だと思っています。
なので僕は家庭を持って誰かのために一生懸命働くより、自分が多少豊かに生活できるだけ働いてあとは悠々自適に暮らしたいです。
利己主義だとか自分勝手という人もいると思いますが、そういう人は社会の為に頑張ってください。
逆に僕みたいな人間ばかりだと社会が機能しなくなるのでそういう人も必要なのです。
要は自分がどう生きたいか。

もちろん僕も結婚して家庭を持ちたい気持ちもありますが今は自分のやりたいことをやりたいです。
『そんなこと言ってると婚期を逃すぞ。』と言われるかもしれません。
ですが逆に『そうこうしているうちに自分のやりたいこと出来なくなるぞ。』と言いたい。
どちらも時間は限られていますが選択肢は自分にあります。
僕は社会的な価値観や世の中の幸福像より自分のやることを優先したいです。

ということで今回の記事はここまで。
今はサピエンス全史(下)を読んでいます。
これまた難しくてただ文章を読んでいるだけで頭に入ってない時もありますが、これから宗教の話などに入ってくるので更に楽しみです。
サピエンス全史(下)の感想は読破後に書く予定ですのでしばらくお待ちください。
それではまた次の記事で会いましょう。
ありがとうございました!