タクシーで行きます。

いよいよ東南アジア横断旅も最後の国、タイで終わりです。
ラオスからタイのバンコクまでは飛行機で移動します。
ラオスのヴィエンチャン空港から宿まではバスが運行していたのですが市内から空港まで同じバスで行く予定でした。
ですが調べてみると往復で運行しているか怪しい。
念のため宿のフロントに聞いています。

フロントが言うには現在市内から空港までのバスは運行していないそうです。
代わりにホテルからタクシーが出ていて一人12万キープ、日本円で約860円。
空港からのバスが4万キープだったので4倍の値段します。
正直高い気もしますが確実性を求めている最近の僕はタクシーを使うことにしました。
ですがバスで行く気満々だったので手元に現金がありません。

支払いは現金のみでカードも使えないので仕方なくお金を下ろしに行きます。
日本円で1,000円だけ下してタクシーを予約しました。
飛行機が11時45分なので9時にタクシーに来てもらいます。
朝の8時起きなので早めに寝ましょう。

空港に向かいます。

朝起きて忘れ物の確認してチェックアウトします。
ここで忘れていたデポジットが返却されました。
頭の中で完璧に残高管理をしていたのが一気に崩壊しました。
ヴィエンチャン空港で使いきれるか不安です。
9時までホテルのカフェで時間を潰します。

ですが9時を過ぎてもなかなかタクシーが来ません。
徐々に不安に駆られる、、。
もう5分くらい過ぎているのでフロントに確認しに行きます。
すると『あと10分くらいでくると思うよ。』と言われました。
さらに遅刻するのかよ笑
飛行機の時間には間に合いそうなのでタクシーが来るまでしばらく待ちます。
するとようやくタクシーが来ました。
あれ?そういう感じ、。思ってたのと違う。
タクシーというよりこれは完全にトゥクトゥクですね。
しかも運転手は日サロに通っているドワーフみたなオッサンです。
かなり心配ですが東南アジアに来てからまだトゥクトゥクに乗っていなかったので初めてのトゥクトゥクを楽しみましょう。

空港までは20分くらいなので無事に着けばフライト時間の2時間前には着けますね。
僕の想定では涼しいクーラーの効いたタクシーで優雅に移動する予定でしたが現実は開放感満載のトゥクトゥクに揺られています。
ですがこれはこれで良くて最後のラオスの景色を目に焼き付けることが出来ます。
無事時間通りにヴィエンチャン空港に着きました。

最後に日焼けドワーフが『いくらでタクシー予約した?』と聞いていました。
電卓で数字を出して見せると『oh..!』っと一言。
どういう意味だったのでしょうか。
『やったぜ、今日の稼ぎはたんまりだ!』なのか『ホテルやつ、結構いい金額でやってるな。』なのか、そもそもなんで値段を聞いたのか。
日焼けドワーフからの謎に頭を悩ませながら空港の中に入っていきます。
意外と人で賑わっています。
バンコク行きのフライトを確認すると遅延していました。
マジかよ。
仕方がないので余ったキープを使い切る為にお土産屋を物色します。
せっかくなので再会する友人の為にキーホルダーを買いました。
あとはコアラのマーチとガムを買って余ったお金は募金します。

ゲートが開いたのでチェックインを済ませて搭乗ゲートまで向かいます。
ボーっとしてるとアナウンスが流れてきました。
どうらや乗客を呼んでいるみたいなのですが下の名前が僕の名前と同じです。
苗字は違うので僕ではありません。
ですがもしかしたら苗字を読み間違えてる可能性もあります。

僕の苗字とは全然違う苗字なので可能性は低いですが何故か不安になってきました。
それからアナウンスで僕の名前が呼ばれる度にびくびくしながら聞いていましたが一向に僕の同じ名前のやつは現れません。
『もしかしたら本当に俺の事を呼んでいるのでは?』猜疑心がさらに不安を搔き立てます。
ですが僕は既に搭乗ゲートにいます。
何かあればその前に言われるのではないでしょうか。

そんな考えが頭の中をグルグル回っている最中も僕の名前はコールされ続けてます。
段々僕と同じ名前の奴にも腹立ってきました。
なんで見ず知らずの同名の奴のせいで俺がびくびくしなければいけなのか。
問題があれば搭乗の時になんか言われるでしょう。
そしてもう一つ問題があってチケットに搭乗ゲートのゲートナンバーが書いてありません。

幸い1~6までのゲートが一望できるロビーなので乗り損ねる事はなさそうですが同名の件もあったので心配です。
すると知らない外国人が『プノンペン行きの搭乗ゲート分かる?』と聞いてきました。
こっちが聞いたくらいですが多分1番ゲートぽかったので『あっちだと思うよ。』と教えてあげます。
この頃になると僕の名前をコールするアナウンスはなくなっていました。

バンコク行きっぽい服装のCAさんがゲートで準備をしていたので、このゲートで合ってるか聞いてみます。
どうやら合っている様子。
搭乗時間まで待っていると何人か外国人が搭乗ゲートを聞いてました。
そりゃそうだ、不安になるよ。
搭乗ゲートも開いたので飛行機に乗り込みます。
先頭の人に付いていきますが何故か外に向かっています。おかしいぞ。
僕の目の前に広がった光景は小さな飛行機でした。
まさかこれに乗るのか、、。
普通に嫌なんですが飛行機のボディには僕が乗る“Lao Airlines”の文字がしっかり描かれています。
不安が更なる不安を呼ぶ恐怖の空の旅が始まりました。
飛行機が小ささ過ぎてスロープが届かないから飛行機に直乗りするなんて聞いたことがありません。
飛行機に乗り込む為の階段です。
もはや少し大きいプライベートジェットです。
CAさんの丁寧なお出迎えなんてなく、作業しながら片手間で挨拶してくれました。
あっけにとられながら僕の席に向かいます。
これが本当に空を飛ぶのでしょうか。
こんな飛行機はクレヨンしんちゃんのブリブリ王国の秘宝でしか見たことがありません。
ちなみにその映画で野原家3人は飛行機からスカイダイビングしてました。
嫌なイメージに頭が駆け巡ります。
僕の隣にはおばさんが座ろうとしたのですが一緒に来てたオッサンと席を交換していました。
すげぇイラつきました。
誰もお前に欲情して手なんか出さねぇよ、ボケが。
しかもオッサンはオッサンで体がデカくて邪魔です。
イライラしながら外を見て絶望しました。
まさかのジェット機じゃなくてプロペラです。
いよいよスカイダイビングが現実味を帯びてきました。
というか今時プロペラで動いている飛行機なんて運行しているんですね。
不安しかないですが案外すんなり飛び立ちました。
しばらくすると箱が渡されて中身がサンドウィッチとケーキでした。
ちょうどお腹空いていたのでありがたい。
飲み物は頼めたのでコーラを頼みます。
隣オッサンは昼間からビールで一杯やってました。
本当に勘弁してくれ。
プロペラ君は元気に回っています。
フライト時間は1時間くらいなので今回も映画を観ることに。
ハノイ行きの飛行機では“エイリアン”を観て、ラオス行きの飛行機では“羊たちの沈黙”を観たので今回は“シザーハンズ”を観ます。
相変わらず謎チョイスですが初めて観るので楽しみ。

感想は何とも言えないというか2回は観ない映画でした。
ヒロインの女が自分勝手でイライラしました。
飛行機もちょうどバンコクに着いたので暇つぶしのはちょうどいい映画ですね。
不安しかなかったですが無事なんとかタイに到着です。

次回

ということでプライベートジェットでタイに到着しました。

この後はSIMカードで入手してから電車で宿に向かって友人との合流を待ちます。

次回はスワンナプーム空港の様子と宿までの移動をまとめていきます。

それではまた次の記事で会いましょう。

ありがとうございました!