前回の続き

前回の続きです。
思っていた8倍くらいイスタンブールの観光地の入場料が高くてビックリしています。
なので無料の観光スポットばかりを巡るプランに変更しました。
だって高いんだもん。
ということで前回はブルーモスクに行ってきました。
ブルーモスクを出ると目の前は広場が広がっていています。
広場も立派な観光地で晴れていたら良い散歩道だったですけどね。

他にも広場にはテオドシウス1世のオベリスクと石積のオベリスクがあります。
僕ら世代の男性諸君が“オベリスク”と聞くと神のカードが頭をよぎりますが本来は1つの石から掘り出した四角柱の事をオベリスクと呼ぶそうです。
元々は古代エジプトの宮殿の横に建てられている四角柱で、このオベリスクもエジプトのカルナック神殿から遥々運ばれて来ました。
しかも運び込まれたのは390年と今から1600年以上前とのこと。
昔の人は凄いですね。
よく見ると古代エジプト文字が柱に刻み込まれています。
本当にエジプトから来たんだなぁ、と関心すると同時に僕の千年パズルが輝いてもう一人の僕が暴れだしそうでした。
そんなことはさておき次なる目的地へ向かいましょう。
次の目的地は“グランドバザール”です。
もちろん入場料は無料。
グランドバザールは巨大な屋根付きの市場です。
特に欲しい物はありませんが有名な観光スポットなので行きます。

いざ、グランドバザールへ

ブルーモスクの近くの広場からグランドバザールまでは歩いて10分くらいです。
新市街にもたくさんの猫と犬がいましたが旧市街にも猫と犬が街を占領しています。
特に猫の数は凄くて猫を見ないでイスタンブールを歩くのは不可能なくらいです。
しかもみんな毛艶もなくて日本の野良猫よりちょっと小綺麗な猫ばっかり。
イスタンブールは道行く人ばかりか猫も美意識が高いみたいです。
日本だと餌やり禁止も場所も多いですがイスタンブールは禁止どころか猫のエサ販売機まで置いているので街全体が猫を飼っている感じでしょうか。
凄い手厚い対応ですね。
もし生まれ変わるならイスタンブールの猫になりたいと思います。
猫の話ばかりで犬好きさんがしょんぼりしてるので犬の話も少ししましょう。
ワンコも猫ほどではありませんが普通にいて、大体寝てます。
種類は大型犬が多いですがみんな大人しいです。
そして人懐っこいので人の後をついてきて散歩している感じになっている人もいました。
その人を見て大爆笑している人もいました。
幸せそのものですね。
歩いていると尿意がこみ上げてきました。
トイレに行きたいのですが日本みたいにコンビニがそこらじゅうにあるわけではないのでトイレがなかなか見つかりません。
そこまで急を要する事態ではありませんが尿意を我慢をしながらグランドバザールを周りたくないので出来れば言っておきたい気持ちもあります。
すると『トイレこっちだよ』の看板が。
樹液に吸い寄せられるカブトムシのようにトイレに吸い込まれていきます。
トイレに到着です。
ほう、なかなか良さげさトイレではないかい。
入ろうとすると『1人10₤』の文字が。
まさかの有料トイレでした。
何故をトイレにするのに40円も払わないといけないのか。
人の生理現象に漬け込んだ卑劣な商売ですね。
有料トイレに怒りを心頭な僕は結局トイレに入らず再びグランドバザールに向かいます。

グランドバザール

そんなこんなでグランドバザールに着きました。
ちなみにグランドバザールのすぐ横には無料のトイレがあるのでトイレはここのトイレがおすすめです。
トイレも済ませたのでグランドバザールに行きたいと思います。
グランドバザールとはイスタンブールを代表する屋根付きの巨大な市場です。
4000を越える店舗に宝石や骨董品、トルコランプ、陶器などが売られていてお土産選びにも人気の市場となっています。
営業時間は8時30分から19時で定休日は日曜日です。
グランドバザールに入る前に超適当な身体検査があります。
僕はこれと言って欲しい物もないですし、これからジョージアに4ヶ月くらい滞在するのでお土産も買う予定はないのでグランドバザールの雰囲気とかどんな商品を売っているのか調べていきたいです。
中に入ると今まで以上に人で溢れています。
この日は小雨が降っていたので屋根付きのグランドバザールはちょうどいい雨宿りになっていました。
歩いているとトルコランプを売っているお店からアジアが出てきて店員が『アリガト!』言っていていたのでおそらく日本人が買ったのでしょう。
異国でランプを買うオシャレセンスは僕にはありません。
本当にありとあらゆる物が売っています。
衣類から小物、お皿、陶芸品、スパイス、布などなど色んな物がありすぎて買い物していないのに頭がパンクしそうな情報量の多さです。
そして意外だったのが明らかにブランドの偽物があること。
というか有名ブランドのロゴが付いている商品は全部偽物と言っても過言ではありません。
歴史ある市場なのでもっと品質とかにこだわった由緒正しい感じかと思ったのですが結構何でもありな感じです。
確かに品質の優れた物もあると思いますが偽物商品が並んでいる感じは東南アジアのマーケットを思い出しました。

帰り道

やはり買い物をしないとなるとグランドバザールでやることはあまりない。
仕方がないので他の観光地を探しますが良さげな場所も見つからないですし時刻は既に18時を回っています。
少し早いですが帰ろう。
ですが同じ道で帰っても面白くないので別のルートで帰ることにします。
同じルートだと30分くらいの道のりですが別ルートだと50分くらいの帰り道なので時間的にもちょうどいい。
地図っを確認しつつ写真を撮りながら歩いていると空はすっかり暗いなっていました。
これ以上暗くなる前に宿に着きたいのですが信号待ちがいやらしい程に長いです。
もう信号無視しちゃおうかとも思いましたが目の前で信号無視した人が轢かれかけていたのでやめました。
旧市街から新市街まではボスポラス海峡を越えないといけないので橋を渡る必要があります。
やっと信号から解放されて橋を登るとイスタンブールの夜景が広がっていました。
雨も相まって非常にエモい感じがします。
基本的に雨好きじゃないのですが、たまには雨もいいですね。
橋は駅のホームと繋がっており電車で市街まで行くことが出来ます。
ただ今回の旅では利用することはなかったです。
もっと滞在期間が長ければ電車や路面電車も乗れたんですけどね。
電車に乗ってイスタンブールの街を旅するスタイリッシュな旅もいつかしてみたいと思います。
橋を降りてもうすぐ宿かと思ったら意外とまで20分も掛かる。
辺りはすっかり暗がりに包まれて日中の賑やかな雰囲気が噓のように街は静まり返っています。
店のほとんどのシャッターが閉まっていて段々歩くのが怖くなってきました。
目の前のカップルを盾にしながら進んで行きますがまさかのカップルは別ルートに行きます。
周りを見渡しても誰もいません。
しかしこの道を通れば大通りに出るので意を決して歩き出しますがめっちゃ怖い。
なんとか無事大通りにたどり着きましたが日本では味わえないスリルを味わいました。
そして暖かい宿に着いた僕は近くのスーパーでコーラとポテチを買ってぬくぬく食べます。
ということで今回の記事はここまでです。
最近イスタンブールの観光地の入場料が高騰していますが無料でも充分楽しめる場所はたくさんありますね。
皆さんもイスタンブールの夜道には注意してください。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました!