チェコ

チェコ共和国
・面積 78,871 km² ※日本の約5分の1の大きさ。
・人口 約1,050万人(2022年) ※日本の人口の約12分の1。
・首都 プラハ
・言語 チェコ語(公用語)
・通貨 チェコ・コルナ ※1チェコ・コルナあたり約6.49円(2025年)
・民族 チェコ人は全体の約83%
・宗教 7割近くが無宗教者、約20%がローマカトリック
チェコは中央ヨーロッパの国でドイツ、ポーランド、オーストリア、スロバキアに囲まれた内陸国です。
かつは“チェコスロバキア”という共産主義国家でしたが1989年の革命によって共産主義が崩壊して、1993年に“チェコ”と“スロバキア”という国に分かれました。
なのでチェコとしての国の歴史は30年ほどしかありませんが首都プラハには9世紀に建てられた“プラハ城”などの中世の街並みがそのまま残っています。
また“世界で一番美しい街”と言われる『チェスキー クルムロフ』も有名です。

チェコは四季がはっきりしていて、それぞれの季節によって街の景色が変わると言われています。
春は花や木々は生い茂って街を彩り、特に5月と6月は気温も過ごしやすい気温なのでベストシーズンです。
夏は30℃を越える猛暑日もありますがカラッとした天気でヨーロッパを旅行する観光客で溢れています。
秋は春の彩っていた木々が紅葉に変わって日本では最近味わえなくなった秋らしい季節を感じられる時期です。
冬は非常に寒く、四季折々が楽しめるチェコの中でも最も旅行に向かない季節で日照時間も短くあまり良い所がありません。

やはりおすすめは5月と6月がおすすめですが、冬以外だったら問題なく楽しめると思います。
そして今回旅行したのが最も旅行に適していない“2月、冬プラハ”です。
完全なるオフシーズンですがスケジュールの都合上、2月しか無理でした。
しかし本当に2月のチェコが旅行に適していないのか行ってみないと分からない、ということで行ってきました。
冬のチェコには冬ならではの良さがあることを信じましょう。

さぁ、冬のプラハへ!

出発

今回は日本からではなくオーストリアからの出発となります。
日本から行く場合は乗り継ぎ便で安くて6万円~10万円くらいが相場と言った感じです。
残念ながら日本からの直行便はありません。
僕はオーストリアのウィーンから電車でチェコのプラハまで移動します。
ウィーンからプラハまでは移動時間はおよそ4時間程度です。
電車代は14.90ユーロなので日本円で大体2400円くらいでした。
座席のスペースは新幹線と夜行バスの中間くらい。
ただLCCの座席より断然快適ですし、ネット環境も使えるので移動時間が退屈じゃありません。
ハンガリーからオーストリアまでバスで移動した時はパスポートのチェックがありましたが今回は何事もなくプラハに着きました。
予想以上に電車での移動が快適だったので、またヨーロッパを旅行する際は電車を使いたいと思います。
予約した宿はプラハ市街から少し離れた場所なのでプラハ本駅からバスに乗って移動します。

バスの乗り方

チェコのバス(トラム)の乗り方について説明します。
まず日本と大きく違うところは距離ではなく乗車時間によって切符の値段が変わること。
なのでチケットを買って乗車したら、まず打刻をしなければなりません。
もし打刻を忘れたり、打刻しないで乗車すると罰金1000チェコ・コルナ(約6377円)を科される場合があるので必ず打刻しましょう。

チケットの種類は以下の通りです。
  • 30分 30チェコ・コルナ(czk)
  • 90分 40czk
  • 24時間 120czk
  • 72時間 330czk
これが販売機で日本語には対応していないので英語を選択して買いましょう。
現金支払いもクレジット払いも出来ます。
バス停や駅に置いてありますが販売機がない駅もあるので、その場合は車内の販売機でチケットを購入してください。
ただ車内の販売機はクレジットカードのタッチ決済のみ対応なので現金しかない場合は事前にチケットを買っておくことをおすすめします。

またチケットはチェコの公共交通機関(バス、地下鉄、トラム)で共通で使えます。
30分チケットは長いようで、乗り継ぎなどがあるとあっという間に30分過ぎてしまうので
数日間滞在する予定の方は24時間か72時間チケットがおすすめです。
時間を気にする心配もありませんし、使えば使うほどお得になります。

プラハ城

まずはプラハを代表する観光地“プラハ城”に行きたいと思います。
プラハ城の入場自体は無料ですが『聖ヴィート大聖堂』、『聖イジー聖堂』、『旧王宮』、『黄金の小道』などが入場が必要です。
チケット売り場では4ヶ所全ての入場料がセットで450czkで売っています。
プラハ城の敷地自体は朝の6時~22時まで開放していますが、大聖堂や旧王宮と言った歴史建造物に関しては9時~17時、冬期シーズンは16時までの営業となっています。
こちらが『聖ヴィート大聖堂』です。
めちゃくちゃでかい、、。
ゴシック様式の外装がカッコいいですね。
1344年の建設が始まって完成したのが1929年なので完成までに約580を費やしました。
だいぶ先延ばし癖がある感じが親近感湧きます。
『聖ヴィート大聖堂』や『聖イジー聖堂』は中に入らなければ無料なので、無料でもプラハ城はそこそこ楽しめると思います。
ただどうせなら歴史的建造物を観光した方がいいと思います。
観光しなかった僕が言っているのだから本当です。
今更後悔していますが、まぁまた来ればいいよね。
またタイミングが良ければ衛兵交代も見れます。

カレル橋

プラハの旧市街と新市街を有名な石橋です。
橋では大道芸人やアーティストなどがパフォーマンスをしているので多くの観光客で賑わっています。
30体の彫像が橋の両側に建てられているので歩いているだけで美術館に来た気分です。
橋からはプラハの街とヴルタヴァ川や川を運行する船も見ることができます。

プラハの天文時計

世界遺産にも登録されている旧市街の天文時計塔はプラハの旧市街を代表する観光地です。
1410年に制作された天文時計でイエス・キリストの12使徒が時間と共に順番に動く仕掛けになっています。
思ったり小さいですが近くて見ると形状や緻密な構造がなかなか良いです。
人気の観光スポットなどで仕掛けが動く時間には結構混みます。
仕掛けが動いた後には観光客から拍手喝采が巻き起こって少し面白かったです(笑)
時計塔の近くにはお土産屋さんが沢山あるので旧市街を観光しつつお土産を買っちゃいましょう。

白鳥とヌートリアを見に行こう!

まさかプラハで生の白鳥が間近で見れるとは思いませんでした。
しかも結構たくさんいますし餌付けも出来ます。
隣の家族連れは餌をばら撒いて白鳥を操ってました。
冬のプラハは極寒なのに白鳥は寒くないのか心配です。
グーグルマップで“Nutria beach”と検索すれば白鳥の生息地が分かると思います。
そしてコイツが“ヌートリア”です。
グーグルマップで“Nutria town”と調べると会えます。
ビーバーっぽいですが、ヌートリアというデカいネズミです。
日本人には馴染みない生き物に見えますが実は特定外来生物として問題になっています。
地域によっては1匹3000円の報奨金が貰える地域もあるので結構日本で派手にやらかしているみたいです。
プラハでは観光客に愛されて、日本人には報奨金かけられて捕まえられて、生息している国よって接し方が全然違うのはなんだか切ないですね。

まとめ

結論から言うと“冬でも問題なくプラハを楽しむことができました。
むしろオフシーズンということで観光客が少なかったり宿代が安いと言ったメリットあります。
ただ日照時間が短いので観光できる時間は長くないのと、寒いので防寒対策はしっかりしましょう。
また11月~1月に関しては雪も降りますし日照時間は更に短くなるのでオフシーズンでも2月が一番いいかもしれません。

元々チェコに行く予定は無くて『ついで』くらいの感覚でしたが凄く良かったです。
チェコと聞いてピンとくる物があまり無い人も多いと思いますがプラハ城や旧市街の街並みだけでも行く価値があると思います。
四季によって街の雰囲気がガラリと変わるので冬以外のプラハも見てみたいですね。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました!