一人で観光
数年ぶりの友人との海外旅行ですがそんな時間も束の間、彼はダナンに向かって旅立って行きました。
旅行3日目にして一人ぼっちになってしまいます。
ですが一人も一人でのんびり自分の行きたい場所を観光できるというメリットもあります。
ということで今回は一人でハノイを観光して様子を写真と共に振り返っていきましょう。
今回の観光の目的は大きく分けて玉山祠、ホアロー刑務所、ハノイ文廟の3つです。
まずは友人をバス停で見送ってから一人で泊まるドミトリーに移動します。
蒸し暑い東南アジアで荷物を抱えながら歩くのはかなり大変です。
汗だくになりながらなんとか宿に到着しました。
僕が今回泊まったドミトリーの様子はこちらの記事にまとめてあります。
宿も見つかって荷物を置いてほっと一息入れたいところですがハノイを1日観光できる日はこの日しかありません。
次の日はもうラオスに向かって移動しないといけないので、あまりゆっくりと休んでいる時間はありません。
ハノイに来る前に行きたい場所は何個か決めていたので早速行ってみたいと思います。
玉山祠
まず最初に行く観光スポットは玉山祠です。
玉山祠とはハノイを象徴するホアンキエム湖の浮かぶ小さな寺院です。
ハノイ有数のパワースポットとしても知られています。
ハノイ旧市街からも近いので旧市街を観光したついでに行くのもいいでしょう。
夜にはライトアップされるみたいですが今回は昼間に行きました。
これが入口の門ですね。
なかなか迫力がありますし人気の観光スポットなので観光客もたくさん訪れています。
玉山祠は1865年に儒学者によって建てられた儒教の寺院です。
ベトナム国民の多くは仏教を信仰していますがその中には儒教の要素も混ざっていているので玉山祠みたいな儒教も寺院もハノイにはいくつかあります。
ちなみに玉山祠には亀の神様が祀られているとか。
玉山祠に入る為にチケットが必要です。
チケット売り場は最初の門をくぐって右手にある建物。
料金は5万ドンなので日本円だと300円くらいです。
お金を払ってチケットを買ったら橋を渡って祠まで行きます。
東南アジアの観光地で貰えるチケットはどれもユニークなのでコレクションしようと思うんですけどいつも捨ててしまう僕です。
祠までの橋は短いですが朱色がとても映えています。
そんな洒落た橋と祠をバックに写真を撮っている新婚さんがいました。
現地人にとっても有名で縁起の良い観光地なのでしょうか。
橋は綺麗ですが湖の水質は非常に悪いので誤って落ちないように注意してください。
そんなこんなで玉山祠に到着しました。
祠の中には歴史的な建造物やベトナムの英雄達が祀られています。
そして玉山祠の伝説の亀さんの登場です。
思ったよりデカくて驚愕。
この亀さんは1968年にホアンキエム湖で発見された体長2m、重さ200㎏オーバーの超巨大亀です。
亀と言っていますが実は“シャンハイハナスッポン”というカメの一種。
ベトナムには巨大な亀が神剣をもたらして中国明軍の侵攻から守ったという伝説があり、亀がベトナムで神聖な生き物として祀られています。
ちなみにシャンハイハナスッポンは寿命が100年を超えると言われていますが乱獲や都市開発などの影響よる水質汚染によって数が激減し、中国で飼育されていた最後のメスも2019年に亡くなってしまいました。
そんな貴重な生物の剝製が見える玉山祠ですがベトナムを中国から守った英雄や伝説の亀さんがいる事からハノイでも有数のパワースポットとなっています。
ハノイ旧市街から近いので皆さんも亀パワーを貰いに行ってみてください。
ホアロー刑務所
次はホアロー刑務所も向かいます。
ホアロー刑務所はベトナムがフランス統治時代にフランス人のよって建てられた刑務所です。
当時のフランス軍によってベトナム独立を願う活動家たちが収監さて拷問された歴史があります。
またベトナム戦争時代にはアメリカ軍捕虜の収容施設として使われました。
入場料は5万ドンなので日本円で約280円。
日本語の音声ガイドも600円くらいで借りられるので、より深く施設やベトナムの歴史を知りたい方にはおすすめです。
定休日は無く、毎日朝8時から午後5時まで営業しています。
音声がガイドに従ってじっくり観光した場合は1時間半くらい掛かります。
施設内では当時の独房の様子や収容された人達の耐え難い生活環境を見ることが出来ます。
写真や当時を再現して模型もあるので結構生々しいです。
1987年に公開された『ハノイ・ヒルトン』という映画は、ベトナム戦争時代に北ベトナム軍の捕虜となってホアロー刑務所に収監されたアメリカ軍人の実話が元になっています。
『ハノイ・ヒルトン』という名前はホアロー刑務所のハノイでの呼ばれ方です。
ベトナムの歴史を学ぶのに重要な施設なので歴史に興味がある人は是非行ってみてください。
文廟
最後は文廟(ぶんびょう)に行きます。
ハノイの文廟は儒教の祖である“孔子”を祀った場所です。
また文廟の中には『国子監』という今でいう大学が建てられています。
なので学問の御利益があると信じられていてベトナムの学生が多く訪れる観光スポットです。
文廟の入場料は7万ドンなので日本円だと約400円です。
また日本語の音声ガイドも600円くらいで借りれます。
正直何も調べないでふらっと観ているだけだと『中国風のお寺かな?』って感じなので音声ガイドがあった方が、より文廟の歴史や価値について学べると思います。
営業時間は8時から19時で定休日などはありません。
孔子を祀っている神聖なお寺なので過度な露出がある服装は控えましょう。
2枚目写真の像が“孔子”です。
ベトナムは仏教を信仰している人が一番多いですが仏教と儒教が混合している場合が多いのでハノイの街には仏教のお寺も儒教のお寺もあります。
またネットで『ベトナム 宗教』と調べると“8割が無宗教”と出てきますが、これは簡単に言うと熱心に信仰している宗教がないという事です。
なのでクリスマスにはキリストの誕生日を祝い、正月には初詣で神社に行く日本人の感覚と似ていると思います。
まとめ
特に下調べもしないでハノイに来ましたが観光スポットは充実していますね。
ハノイ、ダナン、ホーチミン、と3つの都市で街の色が全然違うのでベトナムは面白い。
初めてのハノイでしたが僕の中では3つの都市で一番狂っていますね笑
ホーチミンほど都会でもなく人口も多くないですし、旧市街では伝統的なベトナムの雰囲気が残っているので一番ベトナムの雰囲気を感じられるのではないでしょうか。
初めてベトナムに行くならハノイがおすすめかもしれません。
ということでハノイを観光していきました。
昼間は街や観光スポットを観光して、夜はターヒエン通りでお酒やクラブでナイトライフを満喫するという東南アジアの典型的な楽しみ方が出来るのがハノイという街です。
最近では東南アジアの物価も上昇している中でベトナムは今でも“東南アジアらしい安さ”を実感できる国でした。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
ありがとうございました!